店主が〝もやし〟になるまで (その1)

私は15才の頃、父親の仕事を夏休み中に手伝い、そのアルバイト代全額で、自分専用のアコースティックギターを購入しました。…って、いきなり夏休みの下手な作文みたいな出だしになってしまった(^_^;)みんなにすごく笑われるのですが、実は私がアコースティックギターを買おうと決めたきっかけは『たま』というアコースティックユニットと出会ってからのこと。バンドで成功して、テレビに出て有名になるギタリストはエレキギターが...

雨降りの一日 ~後編~

開店休業……この日お二人目の『入口のみのご来訪者さま』も、当店の安物置き傘をさして、小走りに帰られました。そろそろホウキも新調せんとあかんなぁー。寝癖のついたくたびれホウキで、一生懸命に床を掃き掃除。……と言っても、一日一点に、しかも自分ひとりが存在しただけのお店なので、幸いなことに(幸いなことか?)、ゴミもなく、とてもラクなお掃除タイムとなりました(笑)。なーんか、心がホットになることないやろか?特に仕...

雨降りの一日 ~前編~

薄暗い朝。父として、夫としての、朝の家庭業務(送迎とかね)を終え、一旦帰宅し、今度はリュックを背負い孤独に歩いて、自分のお店に向かいます。"あーー、なんか雨降りそう………"案の定、朝の仕込み作業を終え、Openの看板を出そうと扉を開けると、しとしと…と小雨。ご予約もイベントもない、こんな雨降りの日は、店内がいつもに増して静寂に包まれます。冷蔵庫のモーター音、無駄に臨場感のある店内BGM……皮肉にも当店ウリである高...

カウンター席なら空いてますが…

私「すみません、珈琲淹れるとこだけ見えるようなオープンキッチンにしてください」   工務店「平山さん、それなら、いっそうのこと、ここにカウンター席作ったらどないですか?」       珈琲淹れるとこだけこだわるから、それさえ何気なく見えたらええねん… って思ってたけど、インテリアコーディネーターのカウンター案で、いろいろ想いが揺れ動いた開業前の話。   カウンタ...

重い扉

飲食店を経営してながら、その店主である私が、皆に口をあんぐりされるような苦手行為があります。   調理? 接客? …ちゃうちゃう。     実は、昔から、いまだに、ひとりで外食ができません(笑)   そう、ひとりで外のお店に入れないのです。誰かに付き添ってもらわないと入店する勇気がないのです(~_~;)     いまどき、居酒屋にさりげなく入って行き、さりげなく...