カウンター席なら空いてますが…

私「すみません、珈琲淹れるとこだけ見えるようなオープンキッチンにしてください」

 

工務店「平山さん、それなら、いっそうのこと、ここにカウンター席作ったらどないですか?」

 

 

 

珈琲淹れるとこだけこだわるから、それさえ何気なく見えたらええねん… って思ってたけど、インテリアコーディネーターのカウンター案で、いろいろ想いが揺れ動いた開業前の話。

 

カウンター席って、みなさんはどんなイメージを持たれるでしょうか?

 

例えば回転率の良いラーメン屋さんや食堂なんかのカウンターは、なんか時間ない人がササっと食べれる席というイメージ。

 

もしくは、テーブル席が空いてないとき「すみません、カウンター席なら空いておりますが、そちらでもよろしいですか?」と、やむを得ず最終手段として追いやられる席というイメージ。

 

でもひとりで切り盛りしてるバーや喫茶店なんかは… カウンター席って、マスターと直に喋れる特別席やなーってイメージを持ってしまいます。

 

 

 

おいおい… 目の前にこの自分がウロウロしてる席なんて、誰が好んで座ってくれるねん…(+o+)

 

 

苦笑を続けながらも、最終的にはお店のビジュアルの一環として、カウンター席を設けることになりました。

 

しかしステージの真横に位置していることや、コンサート時の音響機材をカウンター席のそばに置かざるを得ないことやら… いろいろ物置としての役割が増え、開店後は4か月間、せっかく存在するカウンター席は使用できない状態になっておりました。

 

そしてそのまま、寂しい12月を終えました。

 

 

 

年が明け、何か変えないと! という想いで、音響設備は普段倉庫に保管し店内には出さないことに決めました。そう、コンサートなんて月に数回。正直普段はホコリ掃除の手間が増えるだけ。

もともとはフリーで、いつでもステージが使えるようにと考えていたのですが、そうめったにステージを欲しがる方はいません。ご依頼があっても、日程が合わなかったりで。

 

そして行動。

機材をはじいたら…   カウンター席が復活しました! テーブル席より少し高い、なんとなく特別感のある眺め。厨房も丸見え()

 

あーー、ずっとあたふたする自分が、ここから見られてしまうわけだ(+o+)

 

 

でも、カウンター席に座って、お客様のフリをしてみたら、なんともVIPな感じがしたのです!

 

そうそう、自分のことやないんです。お客様が特別な想いを抱いてくださるイメージが一番大事。

 

それからはドキドキしながらも、カウンター席に座ってくださるお客様を待ち続けておりました。

でも、みなさん、何故か遠い遠いテーブル席に座ってしまいます。

 

そんなある日、常連の女性が来られ、たまたまテーブル席がいっぱいになっていたため「カウンターどないですか? もう使えますよ!」と緊張しながら声をかけました。

 

「えっ? あ、いいの? ここ座って?」

 

 

 

はじめてのカウンター席のお客様!

 

珈琲のご注文をいただき、わざと見せるように愛情こめて淹れました。

他愛もないことを対話しながら、とても良い感じで珈琲を抽出できました。

 

カウンター越しに珈琲をお渡ししました。

 

「いただきまーす、わー、良い香り!」

 

 

今まで、常連様なのに、常に3メートル以上離れていたやり取り。

1メートル足らずの至近距離となったカウンター席からは、そのご提供後の珈琲の香りでさえ、カウンター越しに厨房へ漂ってまいります。

 

なんだか新鮮です。

 

そういえば、3メートル以上離れてた時は、ご提供後の珈琲をお召し上がりになるお客様の表情、見たことなかった気さえします。

 

「なんだか、いいねー」

 

カップを片手に、カウンター席に座る女性がそう呟きました。

 

 

 

なんか… 映画のワンシーンみたいです()

 

 

 

 

1年経過した今、カウンター席を選ばれるお客様が増えました。

常連様なら、人数さえいなければ、当然のようにカウンター席に座られます。

初めてのお客様には「カウンター席なら空いてますが?」と、たまに〇〇なら…と私は言ってしまいますが()

 

でも、それは以前と違い、追いやる方向のカウンターではなく、自信を持って誘いかける流れの〇〇なら…という形に変わっているのです。そう、そんなとこ行かず、こっちにおいでよ!って感じで。

 

 

 

カウンター席は、当店で寛ぐためというのはもちろん、この自分に会いに来てくださってるんだなと… ちょっぴり店主としての自信を付けさせていただいた気がします。

 

 

今日はどなたが座り、どんなお話に花が咲くやろ? 

 

通常のカフェとして営業する日。

私の最も楽しみにしているその瞬間が、やりがい… いえ、生きがいにさえ感じるようになってまいりました。

 

 カウンター越しに

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コメント

非公開コメント

カウンター席、いいですね♡
私は常連さんの指定席って感じます

でも、「私、このお店の常連やねん!」って自慢できる席とも思います(笑)

特別な感じかな(*^^*)

それにコーヒーを目の前で入れてもらえる幸せもあります!
ポタポタと落ちていくのを眺めながら、いい香りも楽しめる♡
なんと贅沢な♪

今度はそんなカウンター席に座らせていただこうかな(^з^)-☆

Re: タイトルなし

えりさま
コメントありがとうございます(^^)

機会がございましたら、ぜひどうぞ!
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